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入局者・短期研修者・大学院生募集中(慈恵医大だけでしかできないような新しい内視鏡診断治療を学びたい熱意のある先生を募集しています。)

附属病院内視鏡部について

内視鏡部は、慈恵医大本院における内視鏡業務を統括する部門として、本館(外来棟)2階に設置されています。X線を必要とする内視鏡業務に関しては、本館地下1階の透視室を利用しており、主に、胆膵系の内視鏡検査やステント留置術の際に使用しています。またハイリスク症例に対しては、症例数は少ないものの、手術室で麻酔医管理の下で行っています。症例は、院内の外来・病棟からの依頼によるものが最も多くなりますが、他医療機関から直接当科への紹介も少なくありません。そのため、当部署は中央診療部門ではあるものの、外来部門としても対応できるように体制を整えています。しかし、外来部門としてのスペースは2ブースと限られ、院内の各科からの問合せや兼科依頼、他医療機関よりの検査や治療紹介に対応しています。また、当科で管理する病棟もありますが6床と極めて限られています。病棟は主に内視鏡治療を目的とした患者様を対象としています。他科が主科である患者様で内視鏡治療が必要な場合には、病態に応じてその担当科での入院管理をお願いしています。

カンファレンスについて

内視鏡部の運営において、その診断・治療に関しては他科、特に消化器・肝臓内科、消化管外科、肝胆膵外科、病院病理部、放射線部などとの連携が不可欠です。そのため、各科とのカンファレンスを設けることにより、患者毎に最も適切と思われる治療方針を決定し、後日、その経過についての検討や経過報告を行っています。具体的には、①毎週月曜日の午後5時より消化管系のカンファレンス、②毎週火曜日午後6時より肝胆膵系のカンファレンス、③木曜日午前8時より内視鏡部リサーチカンファレンス、④木曜日午後5時よりの内視鏡部内の症例検討会、⑤木曜日午後6時よりのESDカンファレンスを実施しています。その他、研修医やレジデントの医師に対し教育おより診療の質の管理を目的に週1回の内視鏡画像読影カンファレンス(毎週金曜日の業務終了後に開催)や抄読会を行い、内視鏡診断・治療に対する理解を深めるように努めています。

内視鏡研修プログラムについて

当部署には多くの研修医・レジデントが数ヶ月間の単位でローテーションしています。そのため、内視鏡経験年数・症例数に応じた科独自の研修指針を設定し、その指針に沿った研修を指導しています。技能認定として、研修者は、上部消化管内視鏡検査200症例以上をめどに上部消化管技術認定試験が、下部消化管については全大腸検査を実施できる技能を習得し得たと指導医が判断した場合、基本的な治療を実施するための下部消化管技術認定試験に合格することが求められます。胆膵系の内視鏡検査(ERCP)や小腸内視鏡検査などの研修については、少なくとも上部消化管の試験を合格していることを最低条件として研修開始の可否が判断されます。なお、研修者の技能評価は、日本消化器内視鏡学会認定指導医が4名以上で行い、全ての評価者の評価を踏まえ、最終判断することにしています。

設備について

当部の装備に関しては、最先端の診断・治療技術を提供出来るように、内視鏡関連の設備・機器はほぼ全てのものを揃えています。具体的には、通常の電子内視鏡装置に加えて、狭帯域光内視鏡観察(NBI)や自家蛍光内視鏡(AFI)に対応する電子内視鏡システム合計12台、共焦点内視鏡1台、広角内視鏡スコープ2本、各用途に応じた一般用・特殊用途の電子スコープ数本、経鼻用極細径スコープなどがあります。

診療実績は以下の通りです。国内でもトップクラスの件数であると同時に内視鏡関連に関してはほぼ全ての分野で対応可能です。

診療実績

総検査数(2022.4~2023.3)
2022年度:19,589

検診除く
2022年度:16,070
2021年度:15,931
2020年度:13,759
2019年度:19,061
2018年度:19,060

治療症例内訳(2022年度)

上部ポリペク・EMR・ESD:240
下部ポリペク・EMR・ESD:1,505
緊急:784
小腸内視鏡検査:222
ERCP:1,159

4病院総件数(2022年度)

本院:19,589
葛飾医療センター:7,374
第三病院:7,328
柏病院:6,434

連絡先

東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座 医局長 土橋 昭
ad99061@jikei.ac.jp